観葉植物は部屋の空気をキレイにする
目次
シックハウス症候群と観葉植物・インテリアグリーン
屋内の家具や建材から放出されるホルムアルデヒド、アセトン、ベンゼンなど揮発性の有機化学物質が放出されることで室内の空気が汚染され、その影響で目や皮膚がかゆくなったり、鼻や喉が痛くなるシックハウス症候群のことは広く知られています。
植物は有害物質を吸収・分解する能力を備える
そして、シックハウス症候群の原因となる有害物質を植物が吸収分解できる能力を持つことも解明されています。
有害物質に汚染された空気は、植物の葉から吸収され、約30%が葉に吸収されます。残りの約70%は根に運ばれ、最終的に根のまわりの微生物の力を借りることで吸収分解・無毒化されます。
そういったことからもインテリアグリーンは単なるインテリアとして以上に人間にとって有益なことだと考えることができます。
有害物質分解能力に優れた観葉植物
長年の研究などにより、観葉植物の持つ分解能力は一般的に以下のように考えられているようです。
ホルムアルデヒドを分解する能力が高い観葉植物
・ドラセナ
・インドゴムノキ
・アレカヤシ
・ネフロレピス
・シンノウヤシ
などがホルムアルデヒドを除去する能力が高いそうです。
キシレン・トルエンを分解する能力が高い観葉植物
・アレカヤシ
・シンノウヤシ
・ディフェンバキア
などがキシレンとトルエンを除去する能力が高いそうです。
アンモニアを分解する能力が高い観葉植物
・カンノンチク
・アンスリウム
などがアンモニウムを除去する能力が高いそうです。
観葉植物でカビを撃退
空気中にはさまざまなバクテリアやカビの胞子が浮遊しています。
植物にはこれらを除去する能力があります。
植物はカビなどから自分自身を守るためにフィトケミカルと呼ばれる化学物質を放出しています。そのフィトケミカルによってカビの胞子など退治しているわけです。
植物がたくさん置かれた部屋では、植物を置いていない部屋に比べて、カビの胞子が50~60%も少なかったというデータもあるようです。
観葉植物で風邪やインフルエンザを軽減
風邪やインフルエンザなどのウィルスのおもな感染源は空気感染ですが、空気が乾燥することによりウィルスは空気中を漂いやすくなります。そのため、インフルエンザは空気がもっとも乾燥する冬に広く発生するということは広く知られています。
植物には加湿能力がある
植物は空気が乾燥すると、根からたくさんの水を吸収し、葉から水分を蒸散させて空気中の湿度のバランスを取ろうとします。
また葉から蒸散される水分は雑菌を含まないクリーンなものであるため、一般に販売されている電気加湿器よりも優れているかもしれません。
観葉植物のススメ。インテリアグリーンは長所がたくさん。
ここまで述べたように、植物は人間にとって有益な能力をたくさん持っています。
インテリアとして見た目も美しく、そして部屋の有害物質まで軽減してくれる。
そんな素晴らしい存在が植物であるといえます。